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   車いすの選び方
 車いすを検討していても何が良いのか、自分、利用者に合った車いすが何かわからないという方は多いのではないでしょうか。
「この車種で良いのか」「このサイズで大丈夫なのか」と迷うことも多々あるでしょう。
それぞれの状況にあわせた選び方のポイントをご紹介します。
■ご利用状況にあわせて
①外出時に使う
ポイント:操作性と車重に注目

スポーツ用車いすの技術を日常用の車いすに応用した車いすで、軽快な操作性が特長です。 
広範囲の移動やアウトドアでの利用を想定して作られている車いすです。
②ベッドやイスへの移乗が多い


ポイント:クッションに注目

車いすからベッド、ベッドから車いすへの移乗など1日で何回も移乗が必要な場合には、
クッションも合わせて考えることが必要です。座圧測定器を試用して適切なクッションを提案します。

③スポーツに使いたい
ポイント:競技と身体の状態に合わせて

パラリンピックも盛んになってきたこともあり、競技者のためだけの専用車だけではなく、
市販の車いすでもマラソンやバスケットボールなど、
車いすを使っているスポーツを楽しむ人に適した車いすが作られています。





車いすの生活は、車いすを使わない生活と何が違うのでしょうか?
今までの生活と比べてどんな変化があるか、 これから車いすを使う方やご家族向けに、日常生活を送るうえで気になるポイントをご紹介します。
■移動について

車いすは段差に弱く、外出中はこの段差に泣かされる場面がよく出てきます。


キャスター(前輪)を上げれば5cmから15cm程度の段差なら超えられます。(事例はこちらからご覧ください)

<前向きで乗り越える場合>
1.介助者は、車いすのステッピングバーを踏みます。
2.ハンドグリップを手前に引きながら押して下げ、キャスターを上げます。
3.キャスターを段に乗せ、前進して後輪を段差まで近づけます。
4.ハンドグリップを持ち上げ後輪を段に乗せて前進します。

<後ろ向きの場合>
1.後輪を段差の角に当て、引き上げます。
2.ハンドグリップを持ち上げ後輪を段に乗せます。
3.後進しながらキャスターを段差に近づけます。
4.ステッピングバーを踏みながらハンドグリップを引いてキャスターをあげます。
5.キャスターを段に乗せて安全なところまで後進して方向転換します。


■交通機関について

最近は、電車やバスなど公共交通機関において車いすスペースが設けられており、駅のバリアフリー化も進んでいますが、
段差で車いすが通れないなど、乗り降りが困難なこともあるでしょう。
事前にわかる場合は駅のホームへ行くまでの道のりでエレベータや昇降機の有無なども調べておきましょう。


電車に乗る際は、切符を買ったら、改札の窓口で駅員に声をかけてください。
ホームまで階段の昇降や電車への乗り降りを手伝ってもらったり、到着駅や乗換駅への連絡をしてもらいます。
(目的地の駅での介助をしてもらうため)

車いす用車両(車内に車いすに乗ったまま乗車できるスペースがあります)に乗せてもらいましょう。
電車の乗り降りは、ホームと電車の間隔が広い場合などは介助者1人では難しいので、
駅員や周囲の乗客に手伝ってもらう場合もあります。

電車・バス共通ですが 乗車中は揺れるので、車いす利用者が手すりに掴まれるように車いすをとめると安全です。

飛行機に乗るときは専用の車いすに移乗します。
電動車いすの場合、積み込みの際はバッテリーの取り外しが必要な場合があります。
係員の指示に従ってください。
乗ってきた車いすは荷物として預けますが、
分解する場合は到着先で組み立てた状態で用意しておいてもらえるように話しておく必要があります。

■日常生活について

車いすでの日常生活は、個人の健康状態や障害の度合いなどによりケースバイケースです。
下記の情報を参考に、自分なりの生活スタイルを確立していきましょう。


お風呂に入るときは 健康状態や障害の度合いなどにより、バリアフリーで広いスペースへの改修や、
入浴・シャワー用車いすの用意、湯船に入る場合の入浴用リフトなどが必要となる場合があります。

トイレに入る場合、バリアフリーの広いスペースに改修が必要です。ポータブルトイレやオムツを利用する場合もあります。
寝るときはベッドで寝る方がほとんどですので、車いすとベッド間の移乗がポイントになります。
麻痺などの有無、スライディングボードなどの器具の利用、ご本人の筋力などによって、
自力で移乗できる場合と介助が必要な場合があります。
麻痺がある場合は、患側を壁にして就寝します。

移乗の際は、必ず車いすのブレーキをかけましょう。
かけていないと移乗の途中で車いすが動いてしまい、大変危険です。
また、フットレストははね上げておきましょう。
車いすを置く角度は、ベッドに対して30度くらいが移乗しやすいようです。

雨の日は 両手がふさがり傘をさすことができない場合は、合羽やポンチョなどを着て外出します。
ただし、電動車いすの場合は電気系統が水に弱いので注意が必要です。
制御回路やマイクロコンピュータがダメージを受けると修理できず、部品交換になり修理費が高額になる場合があります。

■詳細についてはお問い合わせください。

利用される皆様のご要望をお伺いし、何を重視し、何をポイントに見極めて選択するべきかを、お客様お一人お一人にあわせ一緒に考えてまいります